気が小さい太めゲイなむらさき日記

割と周りに知られている気が小さい大柄なゲイです。そんな私の日常や気になったことや想いを。

私のカミングアウトに関するスタンス(2)

前回は私がカミングアウトをしたくなる理由について書きました。 

violet-roses.hatenablog.com

 

自己開示の思いと罪悪感に対する救いが

私にとってのカミングアウトの原動力となっています。

 

 

そうなのです。私にとってカミングアウトって

これ以外の意味を持たせておりません。

あくまでも自分の中での折り合いを付ける意味で行う行為であり、

そのことに対する社会的意味合いや、された側の影響などについて、

あまり考えたことはありません。

副次行為として自分の秘密を一つ曝したといことで、

より親密な関係になれる、というものもありますが、やはり二の次です。

 

お腹が空いたらご飯を食べるように、

眠くなったら眠るように、

悲しいときには泣くように、

カミングアウトしたくなったからする、ということです。

完全にオープンゲイではないので、したくないときはしませんし、

するべきタイミングや人間関係を踏まえて時機の見極めはいたします。

ですがその判断基準が他の方よりかなり緩くなっているな、とは思います。

 

だからこそ、誰にでもカミングアウトを薦めることもしませんし、

するな、とも言いません。

自分の中でしっかりと折り合いを付け、

そういう時機が来たらすればいいんじゃないかな、と思います。

たまたま私は上手くいっているだけなのでしょう。

周りの方たちと時代がいい具合に味方になってくれているのでしょう。

たまたまです、それだけです。

 

さらっとカミングアウトしたいときにする、とは書きましたが、

今でも緊張します。したいと決めた日までの数日は

心臓がバクバクと音を立て、言うべき台詞を頭の中で推敲に推敲を重ねます。

やはり相手方の反応は気にはなりますが、

自分がそれをしたいと思い、それをする時機を見極めてのことなので、

やっぱりやめよう、となることはあまりありません。

 

相手の反応という部分についても気にはなりますが、割とドライに考えます。

こちらはカミングアウトがしたい、相手はどう捉えるかわからない。

もしかしたらネガティブな反応が返ってくるかもしれない。

もしかしたら自分から離れるかもしれない。もしかしたら…

でもだからといって自分を偽り続けるしんどさには勝らない、

心理的利己主義に近い考え方を持つ私はそう考えます。

 

そもそも相手がどう反応するかをこちらが想像し決め付けること自体が

結構な割合で失礼なことなのではないでしょうか。

自分は自分、相手は相手、勝手に人の気持ちを推測するなんておこがましい。

実際に相手方の反応を見ることが一番の解なのでしょう。

とは言っても気にしますよ、私も。

 

私がカミングアウトさせていただいた方に、そのときの心境を聞くのですが

やはりそのタイミングは驚くそうです。

いったい何を言い出したのか、とびっくりされた方もいらっしゃいました。

しかし同時に、まぁいいんじゃない、というくらいの気持ちになるとも。

急に言われて驚いたけれど、そういうのも個性の範疇だと思うよ。

との感想が多くありました。

 

時代の風向きとして、カミングアウトしやすい風潮にはあるかと思います。

ですが繰り返しますが、誰でもカミングアウトすればいい、なんて思いません。

したいならばするべき、したくないならしない。

色々な状況や立場、自分や相手の気持ちなんかをしっかりと見極める。

これが私のカミングアウトに関するスタンスです。