気が小さい太めゲイなむらさき日記

割と周りに知られている気が小さい大柄なゲイです。そんな私の日常や気になったことや想いを。

えげつない山を登りきり そこから見た景色に心動かされる

好きな本の話

最近はあまり読書はしないのですが、私が大好きな本があります。

普段は読み返すなんてことはしないのですが、

この本に関しては今までに2回も読んでおります。

上下巻もあって長い話なのに。

 

 

スティーブン・キング著「トミーノッカーズ」

ある女性が森の中で何かに足をひっかけてつまづくところから話は始まります。

些細なことがきっかけで小さな田舎町が大変なことになります。

オススメするかと問われると、あまりオススメはしません。

ただ私はものすごく好きな物語です。今でもまた読み返したくなるくらいです。

 

お話は少し怖いです。かなり不気味です。とても冗長です。

冗長とは「文章にムダがあって長いこと」なのですが、

頑張ってまとめたら1冊で終わると思うくらいなかなか色々な描写が続きます。

でも私はものすごく好きな物語です。この長さがたまらないのです。

 

純粋な善人と純粋な悪人が戦う、という話ではまったくありません。

悪いところもある少しだけ善人が、決して悪いだけではない普通の人々と

ちょっとだけ戦ったり、一緒に行動したりする、そんなお話です。

最後に読んだのはもう何年も前なので、私も詳細は覚えておりません。

それでもなお私はものすごく好きな物語です。少しずつ、ほんの少しずつ

物語が加速していきます。最後はとんでもない方向にまで。

 

私は読み終えてカタルシスを得ました。読み終えたという達成感と同時に、

結末が十分に納得する内容でした。

色々と調べてみると、あまり評価のいい物語ではないようです。

それも当然だと思います。私も読んでいるときはものすごく長く感じました。

その反面、残りページが少なくなっていくにつれ寂しくなっていきました。

 

あらすじも何も書かずに本をオススメしてみました。

少しでも気になった方は一度図書館などで

パラパラとめくってみることをオススメします。

もう一人の主人公の男性がその田舎町に行くのですが、

その時点くらいまで読むことが出来ればきっと全部読みきれるはずです。

秋の夜長、あまりにすることがなかったら一度くらいいかがでしょうか。

 

何も検索せず、何も調べずに読むことをオススメします。

あなたの人生にこれといった実りも示唆も導きももたらしませんが、

そんなのもまた、たまにはいいではないですか。