気が小さい太めゲイなむらさき日記

割と周りに知られている気が小さい大柄なゲイです。そんな私の日常や気になったことや想いを。

わたしたちは

yakai20-movie.jp

延期されていた映画「夜会VOL.20 リトル・トーキョー」が

ただいま全国で上映されております。

「夜会」は生では観たことがまだないのですが、

DVDや劇場公開されているものはいくつかは。

 

そんな去年行われた夜会が劇場版として観られるだなんて、

非常に嬉しいお話です。

 

 

ミュージカルとも、お芝居とも違う舞台。

そしてテーマ曲があります。「二隻の舟」

「にそうのふね」と読むこの曲。

すごく好きな曲の一つです。

儚く悲しい二隻の舟をめぐる曲です。

 

おまえとわたしは たとえば二隻の舟

暗い海を渡ってゆくひとつひとつの舟

互いの姿は波に隔てられても

同じ歌を歌いながらゆく二隻の舟

「二隻の舟」中島みゆき

この映画、本当はあの彼と行こうと約束しておりました。
なかなか本物の夜会は観られないけれど、
劇場で一緒に夜会を体験しよう、ってそう話をしておりました。
私が勝手に思っているだけなのかもしれませんが、
私たちは二隻の舟だと考えておりました。
一緒に海を渡っていくものだと考えておりました。

 

敢えなくわたしが波に砕けるには

どこかでおまえの舟がかすかにきしむだろう

それだけのことでわたしは海をゆけるよ

たとえ舫い綱は切れて嵐に飲まれても

「二隻の舟」中島みゆき

 今も心の舟は二隻並んで海を進んでおります。

彼だけが波に砕けたとは思っていません。

それでも彼はこう思ってくれてたのでしょうか。

彼の舟が嵐に飲まれても進んでいけるのでしょうか。

 

おまえの悲鳴が胸にきこえてくるよ

越えてゆけと叫ぶ声が ゆくてを照らすよ

きこえてくるよ どんな時も

「二隻の舟」中島みゆき

どんなに明るく照らされても、ひとりで進むのは恐ろしいです。

彼がいないこの世をただひとりで、

荒れ狂う嵐のようなこの世をただひとりで。

 

風は強く波は高く 闇は深く星も見えない

風は強く波は高く 暗い海は果てるともなく

風の中で波の中で たかが愛は木の葉のように

わたしたちは 二隻の舟 ひとつずつの そしてひとつの

わたしたちは 二隻の舟 ひとつずつの そしてひとつの

「二隻の舟」中島みゆき

この世の理に比べたら本当にわたしたちの愛なんて

木の葉のように軽く、すぐに沈んでしまうものなのでしょう。

でも、例えそうだとしても、その木の葉のような愛は、

「たかが愛」と言い切ってしまう愛は、

私にとっては永遠のものであり、燦然と輝くものです。

 

その燦然と輝く愛を信じこれからも生きていかなければ、

再会したときにきっと怒られることでしょう、何してたんだよ、って。

そう言われないためにも懸命に生きていかないと。

 

リトル・トーキョー劇場版は、隣に彼が座って、

一緒に観ているつもりで観ようと思います。