気が小さい太めゲイなむらさき日記

割と周りに知られている気が小さい大柄なゲイです。そんな私の日常や気になったことや想いを。

#わたし昨日映画を観ました ~18日目「中島みゆき 「夜会」 VOL.20 リトル・トーキョー」~

yakai20-movie.jp

2020年 日本映画

 

violet-roses.hatenablog.com

ひとつ前でも書いた映画(以降「リトル・トーキョー」と表記)を観ました。

現時点で上映中の映画なので、ネタバレも解説もせず、

観た感想と感情とを上手く書くことが出来ればいいのですが。

 

いやぁ、良かった。途中で涙が止まらなくなってしまいました。

物語としては悲しい部分もあるのですが、決してそうではなく、

自分の身に、そして彼の身に置き換えてしまうと、

涙があふれてきてしまって、どうしようもなかったです。

 

お話としてはそこまで難解ではありませんし、

既存曲だけでなく、書下ろし曲も多いので、

みゆきさんのことをあまり知らない方でも

スタートラインとしては同じであり、

映画としてお話を楽しめるのではないかと思います。

 

情報を小出しにしているので、最初はなかなかとっつきにくいのですが、

一つずついろいろなことが明らかになっていきます。

別段ミステリー仕立てというわけではないので、

あまり構えずに観ていただければ。

 

 

何と言っても大きなスクリーンで大きな音で、

みゆきさんが歌い踊るのを観るのは、やはりいいですね。

舞台であり、ライブであり、お芝居であり、ミュージカルでもあり、

様々な面を夜会は持っています。

そんな彼女の多種多様な姿を、余すところなく観られるなんて。

 

後半のクライマックス近くに前回も書いた

「二隻の舟」が流れました。

話の流れと直前の曲とも合わさって、

涙が自然とあふれ出てきました。

彼がここにいないことを思い起こされて。

ちょうど私と彼との関係を歌っているような気がして。

彼が今何を考えているかを、みゆきさんを通して伝えられた気がして。

 

そして彼と一緒に観られなかったことへの悔しさが溢れて。

 

周りのお客さんの邪魔にならないように、声を押し殺して。

それでも涙が止まることはなくて。

あふれ出る涙を止める術がわからなくて。

もし彼と一緒に来てたら、ずっと泣いている私を観て、

横でかすかに笑って、手を握ってくれたのかもしれない。

人の気持ちをちゃんとわかる彼だったから、

人の心を思いやれる彼だったから。

 

そんな彼の不存在と、リトル・トーキョーとがリンクして、

ずっとずっと、泣いておりました。

 

映画の感想というよりも、私の心情をただ漏らした

文章になってしまいました。

とってつけたようなことを言いますが、オススメです。

みゆきさんが好きな方も、あまり知らない方も、

ぜひとも観ていただきたいです。

普通の映画よりお値段高いですし、

上映場所もすくなく、上映期間もあまり長くはないですが、

タイミングが合えば、いや、タイミングを合わせてぜひ。