気が小さい太めゲイなむらさき日記

割と周りに知られている気が小さい大柄なゲイです。そんな私の日常や気になったことや想いを。

幸せになる道

 

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 なかなか吹っ切れない日々が続きます。

ふと中島みゆきさんの「幸せ」という曲が頭に浮かびました。

小林幸子さんのために書き下ろされたこの曲、

みゆきさんもセルフカバーで歌っております。

ふと気になって冒頭から聴いてみたのです。

 

 

夢なら醒めるいつかは醒める

見なけりゃよかったのにと言われても

それでも夢が醒めるまでのあいだ

見てたことを幸せと呼びたいわ

「幸せ」中島みゆき

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私は夢から醒めて現実感を取り戻すことを非常に恐れています。

現実に戻り夢見たことが全て泡のように消えていくことに。

しかし夢をみていられたことを「幸せと呼びたい」

そんなことをなかなか言えません。

現実ではないのに。はかなく散ってしまうものなのに。

 

この境地にたどり着くまでにどれほどの世界を知り、

どれだけの辛酸を嘗め、どのくらいの人生を送ったのでしょう。

しかも夢をみていたことを「幸せ」としていて、

きっと「幸せな夢」だけをみていたのではないのです。

それでも夢をみていたこと自体を「幸せ」と表現するなんて。

 

幸せになる道には2つある 1つ目は願いごとうまく叶うこと

幸せになる道には2つある もう1つは願いなんか捨ててしまうこと

せんないね せんないね どちらもぜいたくね

せんないね せんないね これからどうしよう

幸せになりたいね

「幸せ」中島みゆき

自分の願いごとがうまく叶う、なんて幸せなことでしょう。

思った通りの人生、なんて幸せなことでしょう。

ですが現実ではなかなかそんなことはありえません。

では願いごとなんか全て捨ててしまって何も期待も希望もせず、

心穏やかに過ごす、それが幸せなのかどうかは度外視して、

それを選ぶことすら「ぜいたく」だと思ってしまう。

 

自分の身に置き換えて考えてみても、

幸せになる2つの道とも、どちらも選べないのです。

彼にまた会いたいと願い、それが叶うことも、

彼への想いを全て捨ててしまうことも。

叶う可能性のない願いごとをいつまでも抱えているよりも

そんなものは全て捨ててしまって、手放してしまう。

その方が幸せになれる、そんなことは十分承知しています。

 

けれどそんなことはできないんです。絶対に。

願いごとを捨ててしまったら彼のことを忘れてしまう気がして。

彼への想いが全て霧散してしまう気がして。

うまく叶うはずのない、うまく叶うことのない願いごとでも

ずっとずっともっていないといけないような気がして。

今でも大声で叫びたくなるような、

泣きたくて仕方なくなるような、

胸が締め付けられて苦しくてどうしようもないような、

そんな瞬間がやってくることもあります。

 

夢をみているときだけでも幸せを感じて、

その夢をみていたことを幸せと呼んで、

それでも本当に幸せになる2つの道には、

どうしても進むことが出来なくて、

それでも幸せになりたくて、幸せになりたくて。

「これからどうしよう」と途方に暮れてしまう私がいます。

「幸せ」になれるかな。