気が小さい太めゲイなむらさき日記

割と周りに知られている気が小さい大柄なゲイです。そんな私の日常や気になったことや想いを。

初めて観たミュージカル

興奮と感動

もういつだったか、正確な日時は忘れてしまいましたが、

日程を確認すると2005年から2007年の間、もう10年以上前になります。

その日は暖かな日だったかな、関西にいた私、

平日だったのですが、午前中に仕事が終わり自由時間となりました。

何をしようかと考えている際にふと思いついたのが

劇団四季のミュージカル観よう」でした。

ミュージカルに興味はあったものの、未経験だった私。

 

 

劇団四季=ミュージカルという安直な考えで、

携帯電話で公式HPを検索。

平日昼間にミュージカルをやっている劇団を、

劇団四季しか知らなかったんですよね。

当日券が現場で販売される、というシステム自体を知り、

急いで大阪四季劇場へ向かいました。

 

ミュージカルが観られるかも、というわくわくと、

当日券が売り切れになったらどうしよう、という焦りと、

厳密には異なりますが、平日にサボっているような

ちょっとだけ悪いことをしているドキドキとで、

階段を急いで駆け上がった覚えがあります。

 

劇場前のチケット販売所へ行き、

内心の興奮を抑えつけながら、いかにも何もかも知っているような声色で

「当日券、大人1枚」と言った覚えがあります。

ただし、席を選ぶ際にどこがいいのかまったくわからなくて、

「初めて舞台を観るので、どこが観やすいですか?」

と、素直に告白した私に非常に親身になっていただいた担当の方。

空いている席の中からイイ席をオススメしていただいたことも素敵な思い出です。

 

購入したのが開館1時間ほど前。

劇場近くのカフェに入り、飲み物を頼んでソファに座り、

チケットを観ながらいろいろなことに想いを馳せました。

どんな舞台なんだろう、そもそもミュージカルってどうやるのかな、

1人でも大丈夫かな、初体験でも楽しめるかな、

期待と不安が入り交じり、今にも大声で叫びだしたいほどでした。

 

開館時間10分ほど前に劇場入り口に向かいます。

早すぎるのはわかっていますし、指定席で意味がないこともわかっています。

それでもソワソワして落ち着かないし、雰囲気を楽しみたくて。

お客さんが次々集まっていく中、

隅っこで片手にチケットを大事に大事に握り、

周りの雰囲気を楽しむ余裕もなく、

刻一刻と開場時間が迫るのを、まだかまだかと待ち望んでおりました。

 

ようやく開場し、席番号を確認し、キョロキョロと見渡しながら

自分の席を確認し、座ります。

座り心地の良い椅子、体格のいい私には少し狭い席。

席を選ぶときに観やすいことと、もう一つお願いしたのは、

身体が大きいため、端の席にして欲しいという要望。

両側に来られると私も窮屈なのですが、

その両側の方にご迷惑になりそうで、今でも端の席を選ぶようにしています。

 

席に座り、ぐるりと周りを見渡します。

思ったよりも舞台が近く、せり出した2階席に驚き、開演前にお手洗いも済ませ、

ホワイエのグッズ売り場を眺めたり、当日の出演者情報を見たり、

四季会員になりませんか?のVTRで、様々な演目のダイジェストを観たり。

手持ち無沙汰になって自席に戻り、

劇場独特の雰囲気を全身で感じながら、その幸せを堪能していました。

 

長くなってしまいました。

結局舞台を観るまでたどり着けませんでした。

まだ演目が何かも言ってないし。なんてこった。