気が小さい太めゲイなむらさき日記

割と周りに知られている気が小さい大柄なゲイです。そんな私の日常や気になったことや想いを。

#わたし昨日映画を観ました ~10日目「サイゴン・クチュール」~

saigoncouture.com

2017年 ベトナム映画 100分

 

単館で上映している映画を観ました。

映画をあまり観ない私、ベトナム映画もやはり初めてでした。

 

1960年代、伝統的なベトナムの民族衣装アオザイの専門店に生まれたニュイ。

ミス・サイゴンに輝いた彼女はアオザイが大嫌い。

ひょんなことから店主である母親とケンカしたニュイはタイムスリップをし、

2017年(現代設定)に飛ばされました。

そこで全てに失敗し、今自殺をしようとしていた自分と出会い、

というのがお話の起点となります。

 

 

過去に行く作品はよく見聞きしますが、過去の主人公が現代に来るというのは

なかなかないような気がします。

主人公が過去の人で、現代のことを何も知らずミスマッチを起こすのですが、

我々が現代にいるので、なんとなく感情移入しにくいんです。

またこのニュイが結構イヤな奴で、自分の美貌を鼻にかける感じで、

物語の始まりはどうにもこうにもいけ好かないんです。

ですが、だんだん実は優しい、いい子だってのがわかってきます。

 

グズグズ言って酒ばっかり飲んでいる現代のニュイに文句を言うのですが、

それもこれも全部自分の延長線上なので、どうしようもなくって。

だからこそどうにか現代のニュイをどうにかしたい!という思いと行動が、

いろいろな人を変えていきます。

 

「永遠の女の子に捧ぐ、カワイイがつまったビタミンムービー!」

元気になれる映画ということを意味していると思います。

60年代のベトナムの雰囲気がきれいですし、アオザイもカラフル。

出てくる人たちもみんな素敵な方が多いのですが、

上映の時間が短くて、ニュイ以外の人物像の掘り下げが浅いように思えて、

もう少し丁寧にいろいろな人との関係がわかったら、もっと面白かったかなぁ。

それでもニュイがどんどん成長していくのは見ていて嬉しかったですし、

いくつかのシーンでは心にジーンと来ました。

 

短くサラッと観られる素敵な映画です。

お近くで上映されているならばぜひともご覧ください。

 

 

個人的に良かったシーン

ウーラーラー!