気が小さい太めゲイなむらさき日記

割と周りに知られている気が小さい大柄なゲイです。そんな私の日常や気になったことや想いを。

悪夢をみては飛び起きて、一人悲しみの淵にたつ

夢が夢だと気づかない

昔からの性質なのか、私は夢を夢と気づかないタイプです。

目が覚めると夢だったのか、現実だったのか、

少しの間わからなくて混乱する日も少なくありません。

イイ夢をみる場合はその日一日幸せな気分になるのですが、

これが悪夢だとするとなかなかにしんどくて。

 

みなさんはどんな悪夢をみますか?

誰かに追われる、どこからか落ちる。

おばけが出てくる、なにかがやってくる。

いろいろなタイプの悪夢がありますよね。

 

私にとっての悪夢といいますと、

 

 

大好きなノンケの彼が優しくしてくれる

 

現実と夢とを混在させてしまう私にとって、

これほどの悪夢はありません。

とっても優しく、まるで恋人のように接してくれる彼が

現実世界でそんなことをしてくれることなんてありえないのに。

夢と現実の区別がむつかしい私には余計にリアルに感じてしまって。

 

温かい腕の中で幸せな笑顔を見せてくれ、

二人で暮らす部屋には柔らかな光が満ち満ちて。

こんな日がずっと続けばいいな、って。

こんな幸せが夢でなければいいな、って。

確かにそう思ったはずなのに。

 

ふっと気づくと暗い部屋、一人で掛布団をめくり、

あの人はどこに行ったのかと不安がり、

ここはどこかと疑問に思い。

徐々に思考がクリアになっていけばいくほど、

先ほどの温もりはすべて幻想だったことに気が付き、

その悪夢の恐ろしさは私を絶望に叩きのめします。

 

決して手に入れない幸せな時間。

夢の中ではずっと過ごしていた時間。

きっと永遠に続くと思い願っていた時間。

そんなものはありませんでした。夢でした。ただの夢でした。

夢だとはっきりとわかるまで、幸せはどんどん逃げていきます。

私は必死にかき集めようとするころには、

あの人の温もりも、もう忘れてしまっています。

 

悪夢なのでしょうか、良夢なのでしょうか。

現実世界でかなわないことが夢の中で叶えられるというのですから、

良い夢のように思えます。

でも私にとっては紛れもない悪夢だと感じます。

夢に襲われる気持ちになります。

 

優しくキスをしてくれた彼も、

おちゃらけながら一緒にお風呂に入ってくれた彼も、

目を見つめながら薬指に指輪を嵌めてくれた彼も。

みんなみんな、悪夢なのです。

 

願わくは今夜の夢が悪夢にならないことを。