#わたし昨日映画を観ました ~1日目「キューティ・ブロンド」~
キューティ・ブロンド
2001年アメリカ映画 96分
最初の映画はキューティ・ブロンドです。
前から気になってはいたのですが、なかなか観ることのなかったこの映画。
新しい試みの最初の映画でしたが、最高でした。
主人公のエル・ウッズは明るく社交的で可愛らしい高校生なのですが、
性格がめちゃくちゃ前向き。辛いことや悲しいことがあっても、
自分なりの解決策を持ち、その壁を乗り越えていく姿が非常によかったです。
とても素直で、人のことを思いやれて、それでいて正義も貫いて。
彼女としては自分に正直に生きているだけなんでしょうけど、
周りをどんどんハッピーにしていくんですよ。
深く考えていないだろうに。ちょっとこうしたら喜ぶかな、くらいの感覚で。
それがまた微笑ましく、心を温かくしてくれます。
ここからネタバレ注意
個人的に好きなのはヴィヴィアンとネイルのおばちゃん。
ヴィヴィアンは最初はめちゃくちゃイヤな奴なんですよね。
ワーナーのフィアンセでエルを目の敵にして。
授業中も恥をかかせて対抗意識をメラメラさせて。
でもエルはそんなことあんまり気にしない。気にしてるけど。
彼女が勉強を頑張ったのはワーナーを取り戻すためから、
次第に法律自体に面白さをに気づいたかのように、勉強に取り組んでいきます。
エルからしたらヴィヴィアンにライバル意識はあまりなかったんじゃないかな。
法律事務所でも彼女のスーツ姿に「素敵」と言ってましたし。
おしゃれ大好きなエルが彼女を褒めたのはお世辞や皮肉じゃなくて本心からそう思って、その言葉が口から出たんじゃないかなって。
ネイルのおばちゃんも素敵な人。
泣いて飛び込んで来たエルに自分の人生を語って慰めて、クリスマスも一緒に過ごすほど仲良くなって。
歳の差が離れているのに友人になっていく姿は素敵だったなぁ。
男を落とす方法として、物を落としてそれをとるためにかがんでからのハイッ!は最高に笑ったなぁ。サロンのお客さんたちも巻き込んでみんなでハイッ!
バカバカしいんだけど面白くてよかったなぁ。彼女も幸せになってて嬉しかったなぁ。
その反面、ワーナーとかあの教授なんかのクズっぷりに対する
エルの痛快なやり取りは胸がスッとしたなぁ。
好きだったワーナーや尊敬していた教授が、ただ「ブロンド」しか見ていなくて
それに対してしっかりきっちりとやり返す姿。
エルってとても純粋な子なんです。
教授に迫られるとNo!となるし、先輩との秘密は絶対に守るし。
授業でパソコンが必要なら可愛いのを買うし、
仮装パーティーって嘘をつかれても平気で出かけちゃうし。
だからこそ、汚い世界を見せられるとものすごく嫌な気持ちになるんだろうな。
自分の理想とはかけ離れていたから。
もっと高尚でステキな世界だと思っていたのに全然違ったから。
月並みな言葉になりますが、背中を押してもらいたい人、
いま少し自分に自信がない人、なんだかいろいろとムカついている人
そういう人にお勧めの「キューティ・ブロンド」でした。
個人的に良かったシーン
大学に送るキラキラPVを作成、それを教授たちがものも言わず見ているシーン