自らではどうしようもないことについてふと考える、堂々巡り
人を好きになって
よく人を、特にノンケの方々を好きになる私です。
ふと色々なことを考え考え、考えすぎて
なんとなく厭世的な気持ちになることが多々あります。
どうしようもないことはわかってはいるのですが、
やはりどうにかしたいと考えてしまって。
ふと思うのです。もしも私が同性愛者じゃなかったら、って。
ふと考えるのです。もしも私が男性ではなく女性だったら、って。
もしそうだとしたらまったく違う人生を歩んでいたんだろうな、って。
もちろん今の自分を否定することはありません。
私は私です。この気持ちも含めての私ですから。
でも考えてしまうのです。考えたくなくても心の奥底から湧き上がってくるのです。
実らない恋を、叶うことのない愛を、
そういったものを抱えているのが辛くて、きっと現実逃避がしたいのでしょう。
私だって愛されたい、愛する人に愛されたい、そう思ってはいけないのか、と。
いつまでノンケを好きになって、本気になるといけないからわざとふざけて、
誰も、私だって望んではいない道化にならなければいけないのか、と。
そういう思いが心を黒く染め上げ始めたとき、ものすごく苦しく、
消えてなくなりたくなります。もちろん行動こそ起こしませんが。
40歳にもなって、人を好きになることを怖がって、
それでも人を好きになりたがって、人から愛してもらいたがって、
自分で作った自分の鏡像に踊らされて、自ら傷ついて、
何をしているのかわからなくなっている私がここにおります。